集団での仕事体験を通して、将来の就労に向けた社会スキルの向上を目指します。

弊社（株式会社ユグドラシル）は創業以来、来る人すべての人に最高の安心と楽しさを提供することを念頭に、放課後等デイサービス事業（ひかり）を展開してまいりました。利用する子ども一人一人に担当スタッフが就く個別支援を基幹に据えた当事業所の療育方針は、おかげさまを持ちまして保護者様を始めとした多くの関係者の皆様からご好評を頂き、また利用の子どもたちの多くがひかりに来ることを楽しみにしてくれています。
彼らがいずれ成長し、就労の課題に直面したときにサポートできるよう、就労支援事業所を2022年に開設致しました。この事業を運営していく中で、わかってきた事実があります。それは、「放課後等デイサービスと就労支援との間には大きな段差がある」ということです。
就労支援の利用者には以下のような重要な要素の不足が見られ、このために一般就職や作業が難しいという現実に直面しました。

• 基本的生活習慣（朝起きることができるなど）
• 最低限の社会生活（遅刻欠席をしない、必要なことは連絡するなど）
• 倫理観・道徳性

このため、就労支援では作業そのものの前に基本的生活習慣や最低限の社会生活が送れるような支援から始めることになっています。ただ、これは大人になってから行う支援ではなく、むしろ子供の時から指導されている内容です。そこで、子どものうちに就労段階でつまずくであろう要素をつぶせないか、考える必要があるとの思いに至りました。結果、従来のひかりの方針を見直し、個別ではなく可能な限り集団の中での仕事体験を通じてトレーニングを行っていく事としました。子どもにとっては「全員にとって興味がある仕事ではない日もある」ことになりますが、その中でも、やってもいい仕事を引き受けたり、遠目で見て気づいたことを伝えたり、できる部分を模索してもらいたいと考えています。こうした活動を通し、コミュニケーション等の社会スキル向上や、自己理解を進めていきます。